Smart Communication Design Company
ホーム > ナレッジ > Blog > Web標準Blog > 2006年1月 > リデザインの失敗

リデザインの失敗

2006年1月10日
フロントエンド・エンジニア 木達

2006年1月9日
Tantek Çelik著

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Failed Redesigns」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

Joe Clarkは最近、Webサイトのリデザインに関し複数の失敗例を記事に書きました。 その内容には典型的なWaSP調が含まれていたので、以下にパラグラフを2、3引用します(彼がこれを気にしなければ良いのですが)。

失敗したリデザインにおいて、Web標準全盛の時代にページが新規に作成あるいは更新されたにもかかわらず、標準を無視するか、または誤用しています。 リデザインの失敗例は、文法的に妥当なソースコードや、アクセシビリティガイドラインなどこの世に存在しないかのそぶりをします。21世紀が1999年という琥珀の中に閉じ込められたがごとく、うそぶくのです。しかしそれはそのサイトの制作者が、Web開発のプロでないというばかりでなく、彼らが完全に無能だということを示します。 あなたがもし21世紀にもなってタグがごちゃ混ぜになったコードを書き、レイアウトのためにテーブルを使っているのであれば、つまりあなたは無能者ということですよ。

10代の若者が趣味で作るBlog(「Web logs」の省略形)が、真新しいWebサイトよりも優れたコードで書かれているとしたら、誰かが過ちを犯しています。そして、その誰かというのはあなた方、開発者です。真っ当な会社なら、あなたはクビにされているでしょう。オーウェル風の社会に例えるなら、あなたは「再教育キャンプ」に送られるのです。そのどちらも望まないのなら、本を読み、少なくとも笑い種にされない程度のレベルにまでスキルを高める必要があります。

実に典型的ですね。 Joeの挙げたリデザインの失敗例については、彼の記事を読んでください。私がとりわけ気になったのは、最近の「Web 2.0」を自称する新興サイトが複数、失敗例のリストに含まれていたことです。Joeは特にTagWorldに言及しています。私としては、もし今度あなたが「Web 2.0」を自称するサイトを調べる機会があれば、ボンネットを開き、ソースを見て、そのなかにWeb 1.0時代のサイトがつけていたような口紅が残っていないかチェックして欲しいと思います。そして、結果を運営側に伝えるのです……もちろん、あなたのBlog上で。