Acid2 Test、その後
弊社コラム「WebブラウザとWeb標準準拠」のなかで、Web Standards Project(WaSP)が企画・公開したAcid2 Testをご紹介しました。Acid2 TestはブラウザのWeb標準への準拠の度合いをテストするものですが、コラム執筆段階ではどのブラウザも、まだパスできていませんでした。
その後、MacOS XのデフォルトブラウザであるSafariの開発者・Dave Hyatt氏は自身のBlog「Surfin' Safari」の4月27日付エントリ「Safari Passes the Acid2 Test (Updated)」において、SafariがAcid2 Testをパスしたことを明かしました。その成果は、本日時点でのSafari最新バージョン(2.0)には盛り込まれていないものの、将来が楽しみです。
また、SafariはオープンソースのKHTMLというレンダリングエンジンを元に開発された経緯があります。Safariの成果の提供を受け、もともとKHTMLを採用していたKonquerorという名のブラウザもまた、Acid2 Testをパスしたとのニュースが今月4日になって届きました。これが世界で2例目かと思われましたが、そのニュース「Konqueror now passes Acid2」に寄せられたコメントに、Mac用WebブラウザのiCab 3.0ベータ版こそ2番手であり、Konquerorは3番手であるとの指摘がなされています。
手元の環境(MacOS 10.4)にてiCab 3.0ベータ版でレンダリング結果を実際に確認してみたところ、若干のレイアウト崩れが確認されたため、真偽のほどは定かでないものの、しかしかなりの部分は実装済みという印象です。Operaもまたパスに向けて活発に開発が続けられているようですし(Acid 2 progress - My Opera Forums)、しばらくはAcid2 Testを巡る動きから目が離せません。