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CSS Gradientsの標準化

2009年8月21日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

WebKitが独自に実装したCSS Gradientsですが、同様の機能が先日Geckoに実装されました。Firefox 3.6以降で利用できるようです。楽しみですね。

しかし気がかりなのが、構文や機能の一部に互換性がないことです。独自の機能ですのでどちらが良い悪いというわけではありませんが、ばらばらになったまま進んでしまうのは困りものです。

もちろんこのことはCSS WG側も認識しており、先週の会議で標準化に関する議論が行われていました。

興味深いのが、Bert Bos(CSSをデザインした人)が「それはCSSのスコープを広げすぎていて、このままでは際限が無くなる」と反対していたことです。たしかに最近のCSSは高度になり、アニメーションなどの機能も追加されています。機能が増えすぎて学習に時間がかかることを危惧しているのでしょう。

結局のところ、デザイナーやベンダーからの要望が多いこともあり、CSS Image Valuesへの追加が検討されることになりましたが、その要求を満たせるような仕様をつくるのはこれからです。
最近のCSS WGはデザイナーとのコミュニケーション不足を問題視しているだけに、何かしらフィードバックは行いたいところです。