Smart Communication Design Company
ホーム > ナレッジ > Blog > Web標準Blog > 2006年1月 > name属性値の決め方

name属性値の決め方

2006年1月31日
フロントエンド・エンジニア 木達

これまで数回に渡りCSS Nite Vol.3にお寄せいただいたご質問にお答えしてきましたが、これが最終回になります。iwaimさまよりいただいた、フォームコントロールの名前の決め方に関するご質問にお答えします。

各フォームコントロールには名前を付ける必要がありますが、例えばメールアドレスだと「email」というように安直な名前に走ってしまいがちです。ただ、そのような汎用的過ぎる名前だと同一文書内でみるとなんだかあまり嬉しくないことになってしまいます。何の「email」なのかがわからなかったり。
一方、その「名前」は、そのフォームのデータを受けとるプログラム側でも使われてしまうため、冗長すぎるのもどうかなぁ、という思いもあります。このあたりの落としどころとして、何か指針みたいなものはありますでしょうか?
もしくは、国内、海外でそのような話題について言及され尽くされていたりするのでしょうか?

仰っているところの「名前」とは、name属性値のことと解釈しますが、弊社内あるいは個人的にであっても、その決め方について指針みたいなものは特に定めておりません。

しかしご質問のなかでお書きいただいたように、汎用過ぎず、かといって冗長過ぎでも無いよう名前を定めるというのは、id属性値やclass属性値を決めるうえでも必要な考え方であると思います。

バックエンドの設計を行う部署がフロントエンドの実装を行う部署と密に連携することで、ページ単位あるいはサイト単位でもって語彙を管理し、名前個別のみならず、その集合としての妥当性もチェックするようにすると良いのでは、と思います。

また、このような話題についての国内外での言及についてですが、自分の記憶の範疇においては、特に思い当るものはありません。

内容的にやや近いところでは(name属性に特化した内容ではないのですが)Andy Clarke氏が「What's in a name」という記事のなかで行った調査が興味深いのではないかと思います。また最近では、Googleが「Web Authoring Statistics」という記事で良く使われているclass属性値の調査結果を公開していますので、参考にご覧になってみてはいかがでしょうか。