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アサヒ・コムがリニューアル

2005年3月14日
フロントエンド・エンジニア 木達

朝日新聞社のWebサイト「アサヒ・コム」が14日、リニューアルをしました。ユニバーサルデザインのコンセプトを取り入れたとのことですが、注目なのは以前に増して積極的に見栄えの実装にCSSが活用されている点です。

以前はレイアウトを目的としたtable要素がかなり複雑に入れ子の状態になっていた箇所も散見されましたが、本日拝見した限りではそのような箇所は無くなっています。また文章の見出しは見出しとして、並列に複数存在する情報項目はリストとして、適切にマークアップされています。その理由のひとつには、間違いなく音声読み上げ環境への配慮があると思われます。

同社ではWebUDと呼ばれる独自のアクセシビリティツールを閲覧者向けに無償で提供していますが、WebUDを使用しているか否かにかかわらず、上述のような構築方針を貫くことで、サイト全体のアクセシビリティ、特に音声読み上げ環境でのアクセシビリティを向上させることが可能です。

大手新聞社のWebサイトの中では、すでに今からおよそ1年前に日本経済新聞社の「NIKKEI NET」がやはり同様にシンプルなレイアウトテーブルと適切なマークアップ、そしてCSSの積極的な活用によりリニューアルをしていますが、今回のアサヒ・コムのリニューアルにより、今後メディア系WebサイトにおけるWeb標準の導入が加速されるかもしれません。