Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。
なお当Blogでは、Web標準に関する疑問や質問を募集しています。Webコンテンツ実装プロセスにまつわるお悩みでも結構ですので、お気軽に電子メールでstandards@mitsue.co.jp宛にお送りください。
2005年10月22日
Opera 9、Acid2そしてWeb Forms 2.0
2005年10月21日
Dean Edwards著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Opera 9, Acid2 and Web Forms 2.0」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
Operaの最新リリースは、Acid2テスト(訳注:ブラウザのWeb標準への準拠の度合いをチェックするためにWaSPが作成した一種の表示テスト)のパスまであとほんの少しのところまで来ています。明らかに、直すべきバグはあとたったひとつだけです。
第二のAcidテスト(訳注:Acid2テストのこと)の発表後、どのブラウザがそれをパスするかという競争が始まりました。Safariがそれに勝利し、iCabとKonquererが後に続きました。しかし、これらは内向けのビルドであり、公式にリリースされているブラウザでテストにパスしたものはまだありません。
Operaのこのリリースには、Web Forms 2.0の一部のサポートも含まれています。残念ながら、それは醜い実装であると言わざるを得ません。さらに悪いことに、新しいコントロール(日付ピッカーなど)はキーボードからまったくアクセスできません。これは最終的なリリースまでには解決されるだろうと思います。
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2005年10月13日
IEBlogより:お使いのCSSハックを一掃してください
2005年10月13日
Kimberly Blessing著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「IEBlog: Clean up your CSS hacks」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
IEBlogは本日付で開発者に対し、IE7のStrict(厳格)モードにおいて機能しなくなるCSSハックの数々を「一掃する」呼びかけを掲載しました。
IE開発チームを手助けすることに興味があろうとなかろうと、次のことを考えてみてください。ソースコードのレビューは、悪いCSSハックの代わりに良いCSSハックを使うことのできる箇所を見極めるうえで、役立つかもしれません。以下の場合においても、レビュー(そしていくつかのドキュメントも?)は、あなたを助けるかもしれません。
- しばらくの間ソースコードを読んでいなかったとき
- 他の誰かによって書かれたコードに携わるとき
- いずれ消すことを考慮せずにバグ修正のためのハックを書き加えてきたとき
- 仕事上で何かトレーニングや自己開発にふさわしいことを必要としているとき
コードに存在するハックを今知っておくことは、後に人生を少しばかり楽にしてくれることでしょう……IE7に取り組み始めるときに!
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2005年10月11日
Web標準準拠にかかるコスト
Web標準準拠サービスをご検討される方々からよくいただくご質問、それはコストについてのものです。料金表のようなものは無いのかといったご質問を、先日開催したWeb標準セミナーの場でもいただきました。結論から申しますと、何ページでいくらといった料金の目安は現状設定しておらず、すべて個別にお見積を出させていただいています。
Web標準準拠サービスをご利用になるうえでコスト面に大きなインパクトをもたらす要因としては、サポート対象に含めるWebブラウザの数や種類のみならず、ビジュアルデザインの多様性が挙げられます。たとえボリュームが1万ページのサイトでも、たった一種類のテンプレートから生成しているのであれば、全体的な工数は少なくて済みます。その一方で、同じボリュームのサイトでもビジュアルデザインが1000パターン存在すれば、設計工程にずっと多くの時間を要することになります。
上記の要因から、Web標準準拠をご検討中のサイトを実際に拝見し、既存のトーン&マナーをどの程度維持するのかといった観点も踏まえながら、ビジュアルデザインがどれほど多様性に富んでいるのかを、サイト規模と照らしつつ確認することが、コスト算出時にまず求められることになります。
もちろん視覚的多様性を乏しくすれば(ビジュアルデザインを簡素化すればするほど)、工数を抑えてWeb標準に準拠できるのみならず、サイト全体の統一感は醸成しやすくなり、ある意味においてはユーザビリティの向上に貢献するかもしれません。しかしあまり乏しくしてしまうと、視覚的な面においてアピールが不十分となり、ターゲットユーザに対し十分な訴求が行えない残念な結果に陥ってしまいかねません。
ビジネスゴールを達成しつつユーザニーズを満たすビジュアルデザインは、Web標準準拠にかかるコストを考えるうえで極めて重要なポイントであると考えます。
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2005年10月07日
h1要素とimg要素
以下のようなご質問をいただきました。
img要素をh1要素でマークアップすることはWeb標準の観点からして正しいのでしょうか?
ブロックレベル要素の中にインライン要素が入る形になるので構造上は問題ないと思うのですが、本来hx要素には見出しとなるテキストを包括するのが正しいと認識しています。
img要素をh1要素でマークアップすること
は、正しいか正しくないかの二者択一で答えるならば、「正しい」と思います。質問者の方もお書きになっているように構造上は問題ない
ですし、仕様上もまったく問題なく、そのようなマークアップは文法的に妥当だからです。
テキストを包括するのが正しい
とお書きになっていますが、DTD(文書型定義)を確認する限り、正確にはインライン要素を包含するという表現になるかと思います。見出しとなるテキスト
といいますのは、#PCDATAに相当すると察しますが、これはDTDの内容モデルにおいてインライン要素に含まれています。
なお、SEO(検索エンジン最適化)の観点から、img要素をh1要素でマークアップするのは好ましくないといった話を聞いたことがあります。筆者自身はimg要素のalt属性値を読み取らない検索エンジンというものを確認してはいませんが、検索エンジン側の仕様は頻繁に変化しているようですし、そもそもそのような要因に合わせてマークアップを変えるというのは奇異に感じます。
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2005年10月05日
Web Essentials 05
2005年10月4日
Holly Marie Koltz著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Web Essentials 05」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
先週行われたWeb Essentials 05のキーノート(私たちのリーダーであるMollyが務めました)やセッションの録音とスライド資料が、 PodCastsのページで公開されました。プログラムのページ上でも、プレゼンテーションの数々へのリンクが掲載されています。セッションで取り上げられた話題にはWeb標準やCSS、アクセシビリティ、セマンティクス、SVG、ユーザ体験、ワークフロー、microformats、そしてウェブアプリケーションが含まれます。
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2005年10月04日
Dreamweaver8を使ってWeb標準に準拠したサイトを構築しよう
2005年9月28日
Drew McLellan著
(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Build Your Own Standards Compliant Website Using Dreamweaver 8」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)
もしあなたが新しいバージョンのDreamweaverを使っているなら、Web標準に準拠したサイトを構築する人向けにSitePointが新たに発売した本に興味を抱くかもしれません。
WaSPのDreamweaverタスクフォース(DWTF)に参加しているRachel Andrewが執筆し、同グループのリーダーであるMolly E. Holzschlagが技術監修を行った「Build Your Own Standards Compliant Website Using Dreamweaver 8(Dreamweaver8を使ってWeb標準に準拠したサイトを構築しよう)」が、Web標準に準拠し、アクセシブルで、クロスブラウザに対応したWebサイトを、(既にお分かりでしょうが)Macromedia Dreamweaver 8で制作するために必要なすべてを網羅していることは明白です。
サンプルの章が公開されており、また書籍は今まさに出荷されています。何か気の利いたコメントを寄せて欲しいとRachelに頼んだところ、次のように述べました:
既存のDreamweaverユーザにWeb標準の適用法を示すだけではなく、Web標準に精通していながらDreamweaverでどのように利用すれば良いのかわからない人を助けることも、私の目的でした。
もちろん、Rachelは本を書いている唯一のDWTFメンバーというわけではありません。後ほど、今年中にはDreamweaverユーザの皆さんにもっと面白い発表をしたいと思っています。