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Web標準Blog

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2011年6月16日

ブラウザのリリースサイクル短縮の利点と影響

フロントエンド・エンジニア 矢倉

Mozilla Japan ブログにて、Firefox 5のRC版が公開されたことが発表されています。正式版は来週の21日リリースを予定しているようです。

Firefox 4.0が公開されたのは3月22日ですから、3ヶ月で新しいバージョンが公開されることになります。この速さはリリースサイクルを変更したことによるものです。

リリースサイクルが短縮されたぶん、いちバージョンでの機能追加は少なくなりそうですが、新しい機能を今までよりもずっと早く利用できる利点があります。たとえば、Firefox 5ではCSS Animationsなどが実装されています。今までであれば1年近く待つ必要がありましたが、今後は数週間で少しずつ新しい機能が使えるようになるわけです。

このような短縮リリースサイクルはChromeが昨年夏より実施しており、結果としてバージョン番号が驚くべき速さで増加しています。Google I/Oのキーノートでも、昨年のI/Oでは4でそれから8つのメジャーバージョンをリリースしたことが触れられていました。

Firefoxも8月にリリースが予想されるFirefox 6以降は6週間のサイクルでリリースを予定しているらしく、計算すると年内にFirefox 9までリリースされることになります。バージョン番号が頻繁に上がり、各バージョンの差異も小さくなることから、バージョン番号の重要性が薄れるわけです。

バージョン番号の意味が弱くなり、また頻繁にアップデートが進むわけですから、バージョン番号に過度に依存したブラウザ切り分けのコードはバグ対処などの場合を抜いて減らすことが望まれます。Webサイト構築においても、「対応ブラウザ」のバージョンを固定してしまうと、公開される頃にはすでに数世代遅れたバージョンを指定することになりかねませんから、柔軟な対応方針について検討する必要があるでしょう。