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2009年3月のW3C

2009年4月3日
フロントエンド・エンジニア 矢倉

Selectors Level 3の最終草案

Selectors Level 3の最終草案が3月10日に公開されました。

3年3ヶ月ぶりの更新ですが、::selection擬似要素の削除以外は、仕様の明確化がおこなわれたのみです。実装もほぼ完成に近い状態まできていることから、今後はスムーズに勧告に向かうのではないかと思っています。

Cross-Origin Resource Sharing

Cross-Origin Resource Sharing (CORS)の草案が3月17日に公開されました。

この仕様、昨年まで「Access Control for Cross-Site Requests」と呼ばれていたものです。「アクセスコントロール」や「クロスサイトリクエスト」といった言葉がセキュリティ関連の仕様を想起させるといった理由から、名前が改められました。

定義されているHTTPヘッダーの名前などは変わっていません。編集的な変更が多岐にわたって行われているようです。

CSS Visual Effects

3月20日に、CSS3の視覚効果をおこなうモジュールが4つ公開されました。

これはWebKitが独自に実装していたプロパティですが、CSS WGに受け入れられW3Cの方で策定されることになりました。TransformsなどはGeckoでも実装が進められており、今後の展開が期待されます。