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Web標準Blog

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2008年6月3日

CSS 2.1の勧告はいつ?

フロントエンド・エンジニア 矢倉

現在のCSS WGの活動期限は今年の夏までとなっています。このため、最近は夏からの新しいCSS WGに向けて作業しています。その一環なのか、先週「どのCSS仕様がどこまで進むことができるか」について議論されていたようです。

CSS WG Blogで先ほど公開された記事では、2010年の活動終了時点でのステータスがまとめられています。

勧告予定とされている仕様は次のとおりです。

これらは、特にOperaやSafariで実装度合いの高い仕様です。よほど大きな問題がなければ、期間中の勧告は間違いないと考えています。楽しみです。

さて、このリストの中にCSS 2.1が入っていません。CSS 2.1は勧告にならないのでしょうか?
これには、W3Cの策定プロセスと、勧告になるための条件が関係しているのです。

現在のW3Cプロセスでは、実装との剥離が少なくなるよう、「仕様の各機能を完全にサポートする実装が、2つ以上存在していること」という要件が課せられています。

CSS 2.1はひとつの巨大な仕様です。このため、各機能に対し、サポートしている実装が2つ以上という条件を満たすのは非常に難しいことです。一方、CSSモジュールは機能ごとに分割されているため、勧告になるための条件を早く満たすことができます。このため、CSS 2.1よりも早くCSS3モジュールが勧告されるという、奇妙な事態に陥っているのです。

とはいえ、CSS 2.1は現段階でも充分に安定しているといえます。勧告にまだ時間がかかるのは残念ですが、より精度の高い仕様として仕上げてほしいなあと思います。