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Web標準Blog

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2007年10月19日

ウィジェットの処理方法を規定するWidgets 1.0

フロントエンド・エンジニア 矢倉

W3CのWeb Application Formatsワーキンググループより、新しいWidgets 1.0の草案が公開されています。

「ウィジェット」や「ガジェット」と呼ばれるHTML、XML、JavaScriptなどにより開発される簡易アプリケーションが近年注目されています。Apple、Google、Microsoft、Opera、Yahoo!などさまざまな企業が実行・開発環境を提供し、最近ではFacebookなどWebサイト上で動作するものも登場しています。

しかしながら、これらウィジェットの仕様はウィジェットベンダが独自に開発したものであり、標準化がなされていません。このため、ある規格で作成したウィジェットを、別の会社のウィジェットエンジン(実行環境)では動かすことができないのです。

Widgets 1.0という仕様は、それらウィジェットの非互換に対処するべく策定されています。しかし、多くのW3C仕様にみられる、フォーマットの標準化を出来るだけ抑えようとしているのが、この仕様の特徴でしょうか。

Widgets 1.0では、ウィジェットを格納するzipファイルの形式、ウィジェットのメタ情報(名前や説明、ライセンスなど)を格納するファイルフォーマット、アプリケーションを実行するまでの手順、ウィジェットのサイズ変更や移動に用いるDOM API、デジタル署名などが定義されています。これらは各ベンダのウィジェット仕様に共通に見られるものを調べ、その結果としてまとめられたものです。

各ウィジェットのフォーマットを統一するのではなく、それらをどう処理するかを規定することで、互換性を確保しようとしているのです。確かに、ベンダごとに異なるウィジェットの記述方法を、普及した後に統一するよりも、現実的な解決方法であるように感じます。

2番目の草案ということもあり、まだ定義されていない部分や、単一の実装に依存している箇所も見られます。今後の改善に注目したいと思います。