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Targetは教育を受けることになるでしょうか?

2007年10月9日
フロントエンド・エンジニア 木達

2007年10月5日
Aaron Gustafson著

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Will Target get schooled?」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

昨日、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所は、Targetに対するNFBの訴えを、視覚障害を持つ全米のインターネットユーザにとっての集団訴訟と認め、またTarget.comのようなWebサイトはカリフォルニア州法に照らしてアクセシブルでなければならないとしました。

2006年2月、全米視覚障害者協会(NFB)はTargetが非アクセシブルなWebサイトを運営していることについて訴訟を起こしました。その一ヶ月後、裁判の場は(Targetからの要求により)連邦裁判所へと移り、そして同年9月にTargetの棄却請求が却下されてから、NFBは集団訴訟として認可されるべく活動を始めました。

ほぼ一年のあいだ目立った動きはありませんでしたが、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所のMarilyn Hall Patel裁判官は、これを集団訴訟と認めました。これはすなわち、Target.comにアクセスを試みる全米の全視覚障害者が原告になる、ということを意味します。また裁判官は別途、カリフォルニア州に住む視覚障害者にとっての訴訟と認め、サイトが非アクセシブルであることは連邦法だけでなく州法にも違反しているかもしれない、としました。

DerekMattが述べているように、これは米国におけるWebアクセシビリティの画期的事例となるかもしれません。(少なくとも私にとって)特筆すべきなのは、提訴の取り下げまたは免訴を期待してTargetがWebサイトに(全てについてではないにせよ)修正を加えたにもかかわらず、Patel裁判官はそれを認めなかった、という点です。

今回の判断について、より詳しくはAssociated PressPC WorldArs Technicaで読むことができます。