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Web標準Blog

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2007年8月29日

聴覚スタイルシートの作成

フロントエンド・エンジニア 木達

聴覚スタイルシートの作成について、ご質問をいただきました。

現在のブラウザではstressやrichnessなどの聴覚スタイルシートはほとんど対応してないのですが、これらがブラウザに実装され、音声的にもリッチなコンテンツを提供できるようになるのはいつ頃でしょうか?
また、そのとき、それらのプロパティを指定をするのはウェブデザイナーの仕事になるのでしょうか?

聴覚スタイルシートとは、音声読み上げ環境を介してWebコンテンツを利用するユーザーなどに対し、音声表現のスタイル付けを行うもので、音量や読み上げ速度といった特性を指定できます。現在、勧告候補となっているCSS 2.1のほか、CSS3ではCSS3 Speech Moduleとして仕様策定が進められています。

最初のご質問についてですが、残念ながら明確な時期は私にも見当がつきません。どのプロパティをいつ実装するかは個々のブラウザベンダーによってまちまちでしょうし、また特定のブラウザがstress(アクセントの強さを指定)やrichness(声の豊かさを指定)といったプロパティに対応したところで、即時的にそれを利用するかどうかは、個々のサイトにおける運用方針次第、費用対効果の考え方次第であり、一概には言えません。

しかしながら、ご質問にあるstressやrichnessには対応していないものの、先進的なブラウザであるOpera 9はCSS3 Speech Moduleに対応しているそうです。従い、多少限定的なかたちにはなるでしょうが、音声的にリッチなコンテンツを提供することは、既に今現在でも可能と思われます。詳しくは、Opera 9 でサポートされるウェブ仕様 - CSSをご参照ください。

二番目のご質問につきましては、Webデザイナーという肩書き、職種の定義次第であると思います。現状、同じWebデザイナーと呼ばれる人であっても、その業務内容は多種多様ではないでしょうか。仮に対応メディアの別を問わず、スタイルシートの作成をWebデザイナーの仕事として定義するならば、音声表現の専門知識が前提になるにせよ、聴覚スタイルシートの作成もWebデザイナーが担うことになるでしょう。