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Web標準Blog

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2006年2月24日

画像置換とSEOスパム

フロントエンド・エンジニア 木達

ムラカミさまより、画像置換とSEOスパム、それに文字コードに関するご質問をいただきました。

テキストでコーディングした見出し(h1~h2)を見栄えのする画像に変換するために、CSSでtext-indent:-5000pxとbackgroundにイメージをリピート無しで指定しています。CSSがONで画像がOFFの場合何も表示されないというデメリットは承知しております。

このCSSの指定は検索エンジンからするとスパムととられる可能性はあるのでしょうか。 もしこの方法が否定される場合、テキストを画像に置き換える最も適した方法はどんなものなのでしょうか。またはこの先、見出しなどもテキストで表示するのが常識になると思いますか。

もうひとつ、エンコーディングは現在シフトJISを使用していますが、UTF8の方がいいのでしょうか…

まず最初に、画像置換という手法が検索エンジンによってスパムであると判断される可能性についてですが、残念ながら明確なお答えはできません。というのも、その可能性については頻繁に取り沙汰されてきたにもかかわらず、筆者がこれまで見聞きした範囲では、そのような検索サービスの存在を実際に確認したことが無いからです。

Googleに勤めているエンジニアが以前そのような手法について言及をし、ネット上で話題に上ったことは承知していますが(参考:昨年10月21日に公開された456 Berea Streetの記事「Google, SEO and using CSS to hide text」)、実態についてはその後明確にされていなかったように思います。

上記の記事のなかで、SEOスパムと判断される可能性があるとされているのは、非可視化されるテキストの内容が、それと置き換えられる画像に対し等価ではないと考えられる場合です。ですから、テキストと画像の双方にある情報が一致するよう制作する限りは、SEOスパムと判断される懸念は低いと思います。仮にそれでもなおスパムと判断された場合、責められるべきは検索サービスの側の判断であると、筆者は考えます。なお、画像上の情報とテキストの内容の等価性を機械的かつ自動的に検証することが容易でないことは想像に難くなく、究極的には人間が判断しなければならない問題だとも思います。

ただし、SEOスパムか否かの判断基準は検索サービス毎によって異なるでしょうし、また技術的背景の変遷と共に変化し続けるものでしょう。ですから、もしSEOスパムと認定される懸念を現時点で「完全に」払拭したいということであれば、画像置換の使用は諦めたほうが良いかもしれません。

仮に画像置換を使わないとして、その代替手法については、筆者の知る限り良い方法がみつかっていません。基本的にはテキストを表示し、ビジュアル面で強く訴求すべく画像を使用するニーズが高い箇所についは、img要素を適切なalt属性値と共に利用するのが良いと思います。

最後に、(X)HTML文書のエンコーディングについてですが、どの方式が良いというような一義的な答えはありません。基本的にはコンテンツの特性(日本語のみか複数の言語を含むのか等)、ターゲットとするユーザの環境やオーサーリング環境、サーバ環境などを勘案したうえで決めれば良いと思います。