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2006年2月14日

ターゲット(Target)に狙いを定めて

フロントエンド・エンジニア 木達

2006年2月9日
Derek Featherstone著

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Taking Aim at Target(.com)」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

Targetという名前を聞いて、これが何の話題についての記事であるか、きっとあなたはお分かりでしょう?

全米盲人協会(NFB)はTarget社(米国47州に1,300以上の店舗を構えるメジャーな格安小売業者)に対し、Webサイトがアクセシブルでないとの理由から訴訟を起こしました。NFBは、次に引用するように、以前にもTarget社に問題を提起していました。

今日のWebサイトのアクセシビリティは、私たちが最初に不満を表明した昨年5月のときよりも劣っています。

今からおよそ10ヵ月程昔の話です。Targetには申し訳ないのですが、これでは弁解の余地も無いでしょう。

10ヵ月という時間は、問題を解消するか、少なくともそれに向けて動き出すのに十分な時間です。(ちょっとここでアドバイス。もしあなたが、サイトへのフィードバックに基づいてアクセシビリティに改変を加えるのであれば、問題となっている事項に対応中である旨を謳えるよう、必ずその過程を記録しましょう。そして改善の都度、それを対外的に周知しましょう。ご存知のように、それはビジネス的にプラスになります。)

NFB対Target社に関する公式文書において、問題とされている領域は多岐に渡りますが、主要なポイントは以下の通りです。

正直に言って、最初の2項に私はショックを受けました。これはアクセシビリティにとっての常識です。と同時にHTMLの常識、Webデザインの常識でもあります。第3項についてはどうでしょう?私はこれを自ら確かめなければなりませんでした。

Target.comは、いくつかのフォームで画像化した送信ボタン(<input type="image" .../>)を使っているようです。Target薬局のサインインページにアクセスしてください。そうです、画像化されたフォーム送信ボタンに代替テキストが無いのです。あぁ、しかしもっと悪いことがあります。

これらのタイプの送信ボタンを使う際、画像のどこがクリックされたのかをピクセル単位で指し示すXおよびy座標が、name属性値と対になってほかの情報と共に送信されるのです。もしあなたがキーボードを使って送信ボタンを押したら、何が起こるのでしょう?その場合、x座標もy座標も存在しません。そしてもしサーバ側が処理にxおよびy座標を求めたとしたら?そう、その通り。事実上、これはキーボードのユーザを締め出すことになるのです。

これはいくつかの理由から興味深いケースだと思います。

  1. Target.comはAmazon.comによって運営されていますが、責任を負っているのは誰でしょう?双方でしょうか?(責任の比率は)五分五分でしょうか?それとも75%対25%?Amazonエンジンの機能に因っては、これはオーサーリングツール、ひいてはオーサーリングツール・アクセシビリティ・ガイドラインの関係する問題として捉えられるでしょうか?Amazonはアクセシビリティを約束しながらも履行していなかったのでしょうか?サイトを構築する際、アクセシビリティは要件に含まれなかったのでしょうか?
  2. 他の事例でも、さまざまな理由で失敗は起きています。しかしサウスウェスト航空の事例では、これほど酷くありませんでした。なぜなら、それを実際に行うことが容易いわけでななかったにせよ、スクリーンリーダーのユーザはチケットを買うことができたからです。Target.comの事例は違います。マウスを使わないユーザはオンラインで購入することができません。彼らは、Target社のオンライン薬局でアカウントを作成することもサインインすることもできません。スクリーンリーダーのユーザは、印刷して店舗に持参することができる食品クーポンをWeb上で探し出すこともできません。

NFBは勝利を収めるでしょうか?このようなケースは、世界中の民間企業におけるWebアクセシビリティに影響を及ぼすことができるでしょうか?切に希望するばかりです。私たちは、世界中の企業が一層の注意を払うよう、この問題をより大きくし、そしてまた激しい痛みとして感じる必要があります。

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