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ユーザーグループの力の活用

2005年9月8日
フロントエンド・エンジニア 木達

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Harnessing the Power of User Groups」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

2005年9月6日
Stephanie Troeth著

往々にして大学のWebサイトというものは、個々の学部やカレッジ、それに管理部といったように運営母体が細かく分けられているものです。それぞれの部門は自身の提供するコンテンツに対して責任がありますから、理にかなってはいます。

しかしアカデミックな環境においては、異なる領域間でリソースが均等でないことが一般的で、すべてのWebマスターやコンテンツ提供者が、その責任を果たすうえで同じレベルの知識を持っているとは限りません。その結果、技術的な、そしてコンテンツや文体といった面での標準化が達成されないことになります。大学のWebサイトにアクセスし、異なる学問領域に渡って情報を検索する生徒の視点からすれば、表現や情報伝達における一貫性の無さにより、満足のいく結果が得ることは難しくなりがちです。

どうすればこの問題を解決できるでしょう?ペンシルバニア州立大学の場合、Rose Pruyneらの有志がWeb標準ユーザーグループを結成し、根本的課題に取り組みました。

情報を交換する技術に興味を持っていた私たちにとって、それは一種の「乗り物」として始めました。標準やアクセシビリティへの対応を含めるようWebポリシーを改訂するために、私たちがペンシルバニア州立大学管理部と協働するようになるには、それほど長くはかかりませんでした。

現在Roseは、コンテンツ管理ベストプラクティスグループをも取りまとめています。

コンテンツは、多くのサイトにとって最も弱い側面の1つです。悪しきコンテンツの背景には大抵、Webをあたかも紙媒体の一種であるかのように考える傾向があります。そのプロセスとは、印刷物の作成や発送に多くの時間とお金を費やし、こんどはその内容を無差別にWebに落とし込むというものです。

高等教育の現場で、ユーザーグループはどれだけ効果的たり得るでしょうか?そのようなグループは、いかなるインパクトを達成できるのでしょう?Rose Pruyneは間違いなく、ユーザーグループの運営やトレーニングの提供に長けています。このインタビューのなかで、WaSPのEduTF(訳注:Education Task Force、教育タスクフォースの意)はRoseの体験談を紹介しています。