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MicrosoftはXHTML1.1を非サポート

2005年9月2日
フロントエンド・エンジニア 木達

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Microsoft Dropping Support for XHTML1.1」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

2005年8月30日
Ian Lloyd著

少なくともMicrosoftは、ASP.NET 2.0においてXHTML 1.1をサポートしないとのこと。これは悪いことでしょうか?初期の反応は、それが同社の後退であるとして、ショックと憤りのいずれかだったかもしれません。別の反応としては、それが現実的な決定であり、なお標準のサポートを実質的に推し進めるものとして、受け入れられるかもしれません。W3Cは、XHTML 1.1文書のMIMEタイプにapplication/xhtml+xmlを指定すべきと提案していますが、Internet Explorerは目下そのMIMEタイプをサポートしていません。今回の発表から察するに、IE7は(XHTML 1.1とapplication/xhtml+xmlの)どちらもサポートしないのではと推測しています(後で私が間違っていたと証明されるのは歓迎しますが)。もしASP.NET 2.0がXHTML 1.1を出力できるかたちで出荷されるなら、Internet ExplorerがサポートするようMIMEタイプにtext/htmlを使用しなければならないでしょうが、それはW3Cの思想に完全に反します。

これは何を意味するのでしょう?このオブザーバーにとって、Microsoftでオーサリングツールを担当するチームが彼ら自身のブラウザの欠点を認めていること、そしてそれに対し賢明な方法で対処している最中であることは明らかですが、世界で最も普及しているブラウザがそれに喉を詰まらせている一方で、「未来」に基づくなら、XHTML 1.1のサポートに向けた動きは無いということでしょう。もっとも私は、今でもIE7がXHTML1.1をサポートすることを祈ってますけどね!

[2005/09/21追記]
iwaimさまのコメントを原著者に伝えた結果、本文の一部が変更されましたので、それに伴い和訳の該当箇所を変更しました。

コメント

一部だけ気になる点があるなぁ。W3C Note は W3C's Recommendation と表現するとまずいですよねぇ。
まあ、原文が持つ問題なわけですが。

Posted by: iwaim : 2005年9月 5日 11:35

iwaimさま、コメントありがとうございます。ご指摘いただきました点については、かつて当Blogのエントリ「XHTMLのバージョンとメディアタイプ」でも取り上げ、勧告ではない旨のコメントをいただき本文の一部を修正した経緯があります。その経緯を踏まえ、今回の訳文では原文にある「recommends」との記述を意訳させていただきましたが、「against the W3C's recommendation」の部分は原文のまま訳しました。著者に連絡を取り、確認と修正を依頼します。

Posted by: ミツエーリンクス : 2005年9月 5日 16:28