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Web標準Blog

Web標準Blogでは、Web標準の利用に興味のあるWebサイト管理者、Webデザイナーの方向けに、Web標準を利用するための手法やノウハウ、参考になるリソース等を、国内外を問わずご紹介します。

2005年8月16日

FlashコンテンツとWeb標準準拠

フロントエンド・エンジニア 木達

Flashコンテンツに関するご質問をいただきました。

web標準でのサイト構築を進めるにあたり、flashコンテンツとの共存については、どのように考えていらっしゃいますか?
特にナビゲーション要素が入ったインタラクティブなflashなどでは、flashコンテンツ自体が、(X)HTMLのソース上においてひとつのオブジェクトとしてまとめられてしまい、内包するメニュー項目や内容がブラックボックス化してしまうことで、web標準で制作するメリット(更新管理の利便性やSEO対策等)が薄れてしまうように感じています。
とはいっても、現在のweb制作においてflashを無視することはできず、常にその共存のバランスに悩んでいます。

Flashコンテンツについては、それを利用しなくては実現できない表現、あるいは提供できないユーザ体験があると思います。確かに(X)HTMLとCSSで実装したほうが、更新容易性やSEO、あるいはアクセシビリティといった面で有利と考えられる点はありますが、最終的にはコンテンツにある情報をターゲットユーザにどう伝えるべきか、それ次第ではないでしょうか。少なくともどちらが適切かを「一義的に」規定することは困難と考えます。

伝えんとする情報を最も理想的と考える形態でターゲットユーザに伝達できないようでは、結局のところユーザのニーズもサイトの目的も満たすことが難しくなってしまいます。そのような事態に陥らぬよう、Flashで実装した場合と(X)HTML+CSSで実装した場合とで、期待されるメリット(およびデメリット)をオブジェクト単位で洗い出し、優先順位を策定するのが良いと思います。そうすれば、どの場面でどちらの技術を採用すべきかは、自ずと見えてくるように思います。

なお、Flashコンテンツをどのようにマークアップすれば文法的妥当性を維持できるかという観点については、以下の記事が参考になります。

コメント

質問をお送りさせて頂いた者です。
早速取り上げて頂き、ありがとうございました。

web標準の概念を尊重すると、ついオールオアナッシング的な判断をしてしまいがちですが、現状では、web標準の概念は出来る限り大切にしながらも、最終的にはよりサイトの目的に沿ったメリットの多い表現方法を併用するハイブリッド的な実装で構わない、ただし、期待されるメリットデメリットを洗い出した上でのロジカルな取捨選択が必要では、というお考えと理解しました。
そういった面では、より上流工程というか設計レベルでのコンセンサス、理解が必須になりますね。
改めてweb標準の導入は制作現場だけのものではないと感じます。

大変参考になりました。
これからも充実したコンテンツを期待しています。
また意見交換等できる機会があれば幸いです。

Posted by: 質問者 : 2005年8月16日 16:27

質問者さま、コメントありがとうございます。Web標準という考え方は非常に価値があると考え、その普及に向け尽力もしておりますが、しかし基本的には(X)HTMLにしろCSSにしろ、実装のための道具に過ぎません。どのように道具を使いこなすかは、コンテンツ制作に携わる全員に課せられた課題と捉えています。

「ユーザのニーズを満たす」「サイトの目的を果たす」、この双方を成立させうるベストの選択を、サイト単位、ページ単位、もっと突き詰めればオブジェクト単位で行うことになりますが、その観点で真に必要と考えられるならば、FlashであれPDFであれ、情報伝達のためのフォーマットとして積極的に採用すべきでしょう。

またご質問ございましたらメールをお待ちしております。今後ともWeb標準Blogをよろしくお願いいたします。

Posted by: ミツエーリンクス : 2005年8月17日 12:20