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Netscape8が正式リリース

2005年5月20日
フロントエンド・エンジニア 木達

久しぶりにNetscapeがバージョンアップしました。既にベータ版が一般向けに公開されていた、バージョン8の登場(厳密には本日の時点では8.0.1)です。公式リリースとしては英語版が7.2、日本語版は7.1がこれまでの最新バージョンでしたので、メジャーバージョンアップと呼んで良いでしょう。残念ながら日本語版はまだリリースされていないようですが、Netscape Browserのページから英語版をダウンロードすることができます。

PC用Webブラウザとしては備えて当然となりつつあるタブブラウジング機能、他のどのブラウザよりも柔軟な制御が可能という触れ込みのセキュリティ管理機能、複数のツールバーを容易にカスタマイズ・切り替え可能にする「マルチバー」、さまざまなヘッドライン情報を表示可能な「ライブコンテンツ」、フォーム入力支援機能の「フォーム・フィル」などが、バージョン8の特色として紹介されています。

特に興味深いのは、レンダリングエンジンのスイッチング機能。Webページを開いた状態で右クリック、「Display like Internet Explorer」を選択すると、Mozillaプロジェクトの製品であるGeckoからInternet Explorer(IE)へとレンダリングエンジンを変更のうえ再表示してくれるというもの。同様の機能を備えたブラウザとしてはSleipnirLunascapeがありましたが、Netscapeにこのような機能が実装されるというのは、かつてはIEとシェアを競っていた歴史を振り返りますと、興味深いと思います。