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Web標準と新たなプロフェッショナリズム

2005年11月22日
フロントエンド・エンジニア 木達

2005年11月15日
Molly E. Holzschlag著

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「Web Standards and The New Professionalism」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

ディズニーストア・イギリスのWebサイトにおけるリデザイン大失敗の余波を受け、今なお多くの言及を耳にするなか、私たちはWeb開発者やデザイナーのための新しいプロフェッショナリズムを定義する渦中にあると考えるようになりました。

AccessifyのIan Lloydによるインタビュー記事「Accessibility: The gloves come off」において、Webデザイナーおよび開発者向けの教育やトレーニングの場でしばしば協働することのあるAndy Clarkeは、耳を傾ける価値のある、力強いメッセージを発しています:

まだ入れ子にされたレイアウトテーブルやスペーサーgifを使ったり、アクセシビリティを無視するような人々は、もはや自分たちをWebの専門家と呼ぶことができません。

問題の核心はシンプルです:私たちは私たち自身の技能を知らなければなりません!そして知らないことについては素直にそれを知らないと認め、学ぶことにオープンでなければなりません。Clarkeはまた、次のように指摘しています。

今や、人々がWeb標準やアクセシビリティのテクニックを学ぶのを手助けする多くのWebサイトやBlog、出版物があるのだから、意味的なマークアップやCSSを用いない理由など存在しません。

また、私たちは互いに繋がっているのです。BlogやさまざまなWebサイト、メーリングリスト、wiki、ミーティング、ギークな夕食会、カンファレンスを通じ、私たちの技能のもつ困難さやニュアンス、チャレンジを理解するのを助け合わない理由など、どこにもありません。

最近の別の記事「AT&T: One Full Year with Web Standards」で、Joe D'Andreaはその巨大な一枚岩をWeb標準の時代へと導いた彼の経験を論じています。

Joeは次のように書いています:

AT&Tのwww.att.comおよび他のサブドメインサイトが、大量かつ栄養不足な90年代半ばのマークアップの寄せ集めから、現在の贅肉の無いより健全な状態へと発展させる手助けをしてこれたことを、私は信じ難いほどに嬉しく、そして誇りに思っています。

Web 2.0であれエバンジェリズムであれ、宗教、または(単に)仕事上の最善策、私たちがそれを何と呼ぼうと、現実の世界においてWebのプロフェッショナル達がそれを共有しているという力強く極めて明確なメッセージには、同意することができません 。非常に熟練したレベルに達することは、それほど簡単ではありません。信じてください、私は分かっています。私はキャリアの大部分を通じてそれに取り組んできましたが、古い諺が示すように、学べば学ぶほど、自分がいかにものを知らないかを思い知らされるのです。

この新しいプロフェッショナリズムの本質は、私たちのすることに対し完璧であることを意図しません。それは例えば次のような調子です:「あぁ、私はそれを知りません。ちょっと調べさせてください!」それは全てを知ることではありません、そんなことは到底無理です。それに、物事は常に移り変わりるものです。例えばD'Andreaは、AT&Tの新しい経営幹部がサイトを今後どのように運営するか心配している、と述べています。

消費者の権利と消費者の支援における私たちの役割を議論するのは、別の日にしましょう。公の場で抗議してから2週間も経たないうちに、ディズニーストア・イギリスのサイトには微修正が加えられました。誰かがメッセージを受け取ってくれたことは明らかですが、まだ十分ではありません。繰り返しますが、別の日にまた論じます。

今日私は、この新しいプロフェッショナリズムが、自分達自身とお互いに対する教育への責任を有すること、そしてディズニーストア・イギリスのような事態が二度と起こらないことを確実にすることを意味すると信じています。

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