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いいえBallmerさん、MicrosoftはWebを勝ち取らないでしょう

2005年9月20日
フロントエンド・エンジニア 木達

(この記事はWeb Standards Project(WaSP)における投稿記事「No Mr. Ballmer, Microsoft Will not Win the Web」を翻訳したものです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)

2005年9月16日
Molly E. Holzschlag著

私はBusiness Weekに掲載されたMicrosoftに関する記事を読んで、ショックこそ受けなかったものの、最高経営責任者であるSteve Ballmer氏へのインタビューにあった以下の発言については、怒りを隠せません。

「我々はデスクトップで勝利を収めました。そしてサーバでも。今度はWebを勝ち取るでしょう。業務をスピードアップさせ、そして達成します。我々はWebに勝利するでしょう。」

過去数ヵ月にわたりWaSPとMicrosoftは、Microsoft製品における標準のサポートを改善すべく協働してきました。間違いなくこれはMicrosoftの極めてポジティブな動きですが、批評家たちはMicrosoftの攻撃的な商習慣とイデオロギーの長きにわたる歴史を指摘しています。WaSP/Microsoftタスフォースの一員として、私と共に働いているMicrosoftの開発者たちはそれを理解していること、私の役目は同社の商習慣やイデオロギーと日々のソフトウェア開発業務とを切り離すことであると、強く確信しています。私はその見解を支持しています。

先の発言を読んで、それがどれほど明らかに思慮に欠けた発言かを言わずにはいられません。なんと無知で横柄な、そして誤った発言であることでしょう。

Webとは勝ち取るべき賞などではありません。デザイナーや開発者、ユーザー、そして世界にとってWebが意味するものが何であるかを考えるなら、そしてそれをMicrosoft流の方法で語るという観点からすれば、Ballmer氏の態度は哀れなものです。

Webは皆のものです。Webの核を成すビジョンと価値は、プラットフォームに依存していません。人々の、そして人々による、人々のためのツールを勝ち取れるなどと考える権利はMicrosoftにはありません。

いいえBallmerさん、Microsoftはただひとつの十分な理由、つまり私たちは決してそれを許さないという理由により、Webを勝ち取ることは無いでしょう。

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