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Blogの流行とWeb標準

2005年5月31日
フロントエンド・エンジニア 木達

Blogとは何か、という定義については今更詳しく説明する必要も無いしょう。コンテンツの種別や導入されている技術といった観点からさまざまな解説がなされていますが、ここでは簡単に「バックエンドでXML技術を活用したCMS(コンテンツマネジメントシステム)」とします。さて、Web標準の普及の一因にはBlogの流行があると考えられますが、それは何故でしょうか。

上記の定義にありますように、第一に多くのBlogツールやBlogサービスではXML技術が活かされているということです。更新情報を効率的に伝えるRSSフォーマットとの親和性が高い点が、メリットとして大きかったように思います。そして第二に、ほとんどのBlogではコンテンツとビジュアルデザインを分けて管理するよう設計されていた点です。その多くの場合、ユーザーが意識しているといないとに係わらず、「デフォルトで」(X)HTMLとCSSでもって文書の構造と見栄えを別々に扱うようになっていたわけです。

書店でCSSやBlogのカスタマイズに関する書籍を目にすることが多くなりましたが、Blogの流行によってCSSによるコンテンツ実装の普及に拍車がかかっていることは間違いないでしょう。スタイルと、スタイルを適用したい箇所を紐付けるうえでは当然(X)HTMLの知識も必要となりますから、マークアップの技術に関しても一層広まりつつある観があります。

CSSの編集だけで簡単にリデザインが行えるというところからさらに踏み込んで、CSSによってもたらされる他のメリット、さらにはWeb標準の考え方についても理解が深まると良いなと思いますが、まずはその魅力の一端に実際に触れることが重要でしょう。これからWeb標準について学ぼうという人には、とりあえず実験的にBlogを作成し、その運用を通じて会得するというのもひとつの良案ではないかと思います。